ブランド化した 文房具
先日 学校から 習字道具その他教具の申し込み用紙を持ってきた息子。用紙はカバンからポイっと投げ捨て 全く 興味を示さなかった。
娘は、私のおさがりの 習字道具を使った。私 学生の時に も習いに行ったので、中身は更新されていて しかも本物。娘は、石の硯がご自慢だった。←コレ まだあるので 息子もおさがりで十分だと思っていた。
多分今日、学校注文した子の 道具が学校に届いたのだろう。息子曰く「全員」新しく カッコいい 習字セットを手にしたようだ。
「お母さん!お金 振り込んだ?」と息子はスッカリ 自分も申し込んだつもりになっている。
娘は、自分がおさがりだったので 当然息子もおさがり使うべきだと 意地悪な説得をしている。息子は、芝居がかった 大泣きをして見せた。学校での申し込みは すでに締めきられたのだ。
「だったら ジャスコで 自分のお金で買えば〜?」と私。
そこへ、息子は気に入った 習字道具をポイポイ入れていく。あとで 見比べるために 取って置くのだと。
で、選んだのがコレ。家にあるものを買うんだから、半分自分で払えって言っても、それでも 欲しいって。
「買う前に聞きたい。コレ買ったからって 何が変わるの?」と確認。
「満足感と幸せ感」と息子 即答。
「もし 俺だけが おさがりで 赤い習字道具持って行ったら、嫌な気分になるし、絶対 意地悪言われる。オレ 言われるのは嫌だ」
「コレ買うお金がないわけじゃ無いんだから、オレもみんなと一緒のがいい。目立つのはヤダ」
息子は、感情と言葉が直結している。ストレートだ。
道具によって 優越感が得られるのを知っているし、反対に惨めな思いにもなるってことも隠そうともしない。
そこんとこ 分かってるなら いいさ、ポチッとな。
これが 娘だとこうはいかない。それらしい理由というのか理屈を並べて、さも 買おうとしない私が 悪いかのように まくし立ててくるだろう。
そして、ブチっとな。←血管の切れる音